昨日、今日と、Albert H.Jr. のライブに行ってきました。
今、アルバムを聴きながら書いていますが、ほんとに泣きたくなるくらい幸せです。
明日も大阪に行きたいくらいです。でも、行かなくてもいいくらい満足しています。
(大阪のライブに行く方で先入観もちたくない方は読まない方がいいかも。)


CDを聴いていると、ほんとにやさしいあたたかい曲たちだなあと思うし、
ほんわかした気持ちになれる音楽、世界だなあと思っていました。
また、たまたま村上さんの「世界の終わり..」を読みながら聴いていたときに、
あの寂しい世界観のバックで7,8曲めあたりがとてもマッチして、
ほんとに切なくなり、電車で泣きそうになって困ったりもするような、
妙な乾いた寂しさもあるような感じがしていました。
...というようなイメージで行ったのですが、
ライブでは、ギターがAlを含めて3本ということもあり(Alは歌うのでそんなには弾かず)、
とても音が厚く、CDではさりげなく聴いてしまうよう曲がけっこう轟音な感じだったりして、
全体的に、思ったよりずっとロックな感じで迫力がありました。
だからと言ってあのやさしい感じの曲の雰囲気が消えてしまうわけでもなく、
音もきれいですっきりしていて、ギターの一人がキーボードもさりげなく弾いたりして、
とてもあたたかいポップなところもちゃんとありました。
Guided by voicesの曲らしいカバーもすごくかっこよかった。
全体として、まとまりがあって、あたたかくて、音が厚くてしっかりして迫力もあるけど、
軽快さもあり、ポップでもあり、リズム体もしっかりしていて体にも感じ、
...要するに、とってもいいライブでした。
ああいう曲なので、モッシュとかもなく、かなり前方にいたけれど、適度に体も揺らせ、
オーディエンスもいい感じで聴いていて、すごく気持ちよくて居やすい、
いろんな意味で、ほんとにいい時間を過ごせました。
終わった後で、友だちと食事をして遅くなって、明日のことがちょっと頭をよぎったけど、
「明日なんてどうでもいいやー」と自然に言っていた私ですが、
ほんとにそんな気分だわ、私...、と言った後に思いました。

...て、なんで敬語で書いてるんだ...て感じですが、たぶん、
何かに感謝したい気持ちだからじゃないだろうか...というくらい、満たされています。


その他。
右サイドでギターを弾いていたのは、Longwaveのスティーヴという人みたいで、
私は、彼のギターがかなり気に入りました。まあ、ヴィジュアルもいいんですけど。
音がはっきりしていて好みな感じの硬質な音で、弾き方もキメる感じもカッコよくて。
彼は、他にもいろいろなバンドでサポートに呼ばれているみたいです。
ライブ中、何度もAlと笑顔を見合わせているのもいい感じでした。
ドラムのマット、アントニオ・バンデラス似のもう一人のギタリスト(&キーボード)とベーシスト、
みんな仲よさそうで、いろいろ話したりしていて、とても雰囲気がよかったです。
ただ、ライブは1時間弱で、アンコールもたぶんなしです。


こうして、沈み気味だった日々が音楽で満たされ幸せな気分になれる自分は
わるくないじゃないか、と思います。
好みもあるかと思いますが、明日の大阪のライブ、
アルバムをいいと思った方、もし迷っていたら、当日券でぜひ行ってくださいまし。
ほめすぎか。

Yours to Keep

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