掃除をしようと思っていたが、昨日は、HDDに録画した映画等たまったものの整理。
ジム・ジャームッシュの「ブロークン・フラワーズ」を見た。とてもよかった。
この監督のものすべて見ているわけではないし、詳しいことはわからないが、
画面が移り変わっていく流れ方、風景や人物にフォーカスした後の間みたいなもの、
人物が話をした後の表情のつくる空気感みたいなものが、この監督らしいように思う。
Bill Murrly が淡々としていていい感じ。無気力で偏屈そうなところに親近感を感じる。
(小さいしハンサムでもないし、ジャージでいると単なる親父なのだが、
 いざ、ジャケットを着てサングラスをかけるとカッコよくなるのが素晴らしい。)
主人公と、陽気な隣人とのやりとりの場面とか、
書くのもばかばかしいような、ちょこっとした画面がすごく笑えてしまい
(映画館で見たら顰蹙だ)、ああこういうセンス好きだ〜、とくすぐったい気分になる。
息子探しの過程で出会っていく過去の女性たちとのエピソードは、
だんだん少し飽きていくというか、それぞれの意味が全部はつかめなかったが、
ストーリーの起伏を考えると、それぞれが必要なものなのだろうなと思う。
最後まで淡々としている、あいまいさの残るところが、このところ観た映画と違っていい感じ。
終盤で、ジャームッシュは、どの部分(どんな視点)から、この話を作ろうと考えついたのだろう?と考える。
無気力にさびしく暮らす老年男の今、それぞれの生活をもつ過去の女性たち(と家族)との再会、
自分の息子かもしれない子への思いと出会い(?)、枯れていく花、ピンクの花束...、
いろいろ考えてしまうところがある。

そういえば、前に「ナイト・オン・ザ・プラネット」も観たな..こういう感じで、よかったな、と思い出した。
それぞれの日常を淡々と描いているようで、なんとなく何かが残る。


そういえば、をもうひとつ。
少し前にケーブルTVをデジタル化したおかげで、その後録画したものがすべてコピーワンス
(HDDに録画できるのが1回で、それをDVDへ1回ムーブさせるとHDDには残らない)状態だった。
DVDへムーヴさせるのを失敗するのもこわいし、HDDに残しておくと容量いっぱいになってしまうし、
ムーヴしたものは録画モードがいつもと違うので、他の再生機器では見られないことも多いし、
17日のStro...完全版はどうするんだ...、と思っていろいろ調べまくった結果、
やっぱり、困ったことには解決法があるもののようで、すでに問題は解消しました。
画像を安定させる装置、というものが便利です。