Bjork@武道館
 まったく、ライブレポではない内容です。

 先行のおかげでアリーナ3列目、端の方だけど、とりあえず生で顔が見られた。
 何か、あの人には特別な力があるのでしょう(少なくとも私にとっては)、と思わざるをえない。
 出てきて声が聴こえだしたら、自然につっと涙が出ました。
 あと、自分の方向を見て歌われている時は、何かやっぱり力を感じて、泣けてきました。
 周囲の人々は、気分が高揚しているんだな、と思われる人が多かったけれど、
 私は、興奮とか高揚とかではなく、圧倒されている感じで、
 身体を動かす気にもならなかったくらい。
 
 Bjorkは動きがすごくかわいくて、自由な感じで、新しいも古いも年齢も何もない小動物のよう。
 何か振り回していたりするのも、あーこういうふうに遊びたかったのね、みたいな感じ。
 ただ、女(の子)なんだな、とはすごく感じられた(あたりまえだけど)。
 すごくプリミティブな、本能的な、ナチュラルな存在である感じなのに、
 電子音とかテカテカ光る衣装とか人工的なものも選ぶし、似合っていて、不思議な気がするが、
 この人の中では、むしろそういう区別さえないのかもしれないな、とも思った。
 
 内容は、私は曲名とかちゃんと覚えてないのでうまく説明できない。
 ていうか、この人のライブは、曲とか全然知らないで行っても、問題ないと思える。
 アルバムの曲がちゃんと再現されているとか、そういう問題じゃないというか
 (実際、会場のせいか演奏の音はけっしてよくなかったと思うけど、気にならなかった)。
 音楽が鳴れば、あの人の中の何かが始まって、自然に奏でられる、自然に出てくる、
 その力(声や動きや発するあらゆるもの)を感じればいいようなライブ、というのか。
 そこに自然に人が集まる、この人の場合、それで商売になってしまっているんだよな、
 と思ったら、すごいと思った。
 そういう意味では、どういう意識でプロとしてやっているんだろう...?と
 余計なことも考えたりもした。
 ものすごく感動したとかでもなく、やっぱり、圧倒された、という感じでした。

Volta

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