・9/11 バイン@Blitz
 (あまり集中して書けていない。量はあるけど、散漫な感想です。)
 バインのライブは、考えたら、2月以来、フェス等も行っていないし、半年以上振り。
 バインに対しては、何故か、抑制がきくのです。
 というか、バインに対しては、力を入れ過ぎる自分になりたくないようなところがある。何故か。
 
 出てきた田中くんの表情は、あまり伸びやかな感じがしなく、ちょっと硬い感じに見えました。
 3曲めあたりから、少しゆるくなったかな?
 あと、何曲かでは、すごく楽しそうな表情でギターを弾いているのが、幸せそうでよかった。


 ”Suffer 〜”は、アルバムが出た後の頃より、ものすごくカッコよくなっていると思った。
 ずっとブルースぽい?ソウルフル?な感じ。
 これを聴いていて、バインのある曲を、自分がある面から見て(解釈して)いるとして、
 バイン(私の頭の中ではおもに田中くん)は、まったく別の面からみているのかもなあ、
 ....いるんだろうなあ、と、改めて考えました。その時々のアレンジもありますが。


 ”想うということ”に自分が思ったより感動しなかったのが不思議だった。
 ”指先”は、今日は泣かないな、と思っていたけれど、後半のサビでは、やっぱり泣けてしまった。
 いちばん気持ちを絞られるような感じになったのは、”two”でした。
 なんだか、涙拭くのがばれると嫌だと思って、それこそ、突っ立って聴いていました。
 あのじっとり感は、やっぱりとても好きです。


 ”スラップスティック”は、やっぱり、新譜では、いちばん好きかも知れない。
 微妙〜〜に、くすぐってくるように気持ちに触れる。
 背中の、首すじの、脊髄?の真ん中あたりから、くらっ、とする(いい感じで)。 

 ”fly” は、ほんとに上昇感、広がりがあって、とても好き。
 ”超える”との流れはいい感じ。


 ”Glare”は、すごくいいと思うし、すごくライブでのよさも想像できる曲なのだけれど、
 何かがひっかかって、自分的に、大好きだ、とは言えないところがある曲で、
 だけど、最後の鍵盤のところは、ものすごく好き。
 でも、昨夜は、その鍵盤の音が小さかったので、もっとしっかり聴かせてほしいと思ってしまった。
 

 ”公園まで”も、すごく好きな曲。もしも自分(が子ども)だったら、
 もし誰かが、自分のためにこんな曲を書いてくれたのだと知ったら、 
 もし、その人を失ってしまったりすることがあったとしても、自分は充分に慈しまれた、と
 信じることができるだろう、と、いつも思う、ほんとに最高のラブソング、だと思う。


 個人的には、アンコールでは、”望みの彼方”、”R&R〜”の方を聴きたかった。
 ”ミス〜”が始まった時、自分にとっては、今日はこういう日だったんだな、と思いました。  
 (じつは、この曲はあまり好きじゃないのです。) 


 セットリストは、正直、私的には、もう少しぴんと来ない感じ。
 固まり感というか、浸れるような流れが、もう少しあってもいい気もします。  
 それに関連しているかもしれないですが、
 亀ちゃんのドラムで、ドドドン、と終わる曲が多かったのは、何か狙いがあったのか?、
 私的には、曲と曲が分断される感じじゃない方が好きなので、少し気になりました。


 昨夜のライブでは、全体的に、新譜をはじめに聴いた時のような、
 ニュートラル?な感じをもちました。
 すごく情動的にきた、とか感動した、とかいう感じでもなく(曲曲では、泣けましたが)、
 攻撃的な感じでもなく、ゆるい感じでもなく。凝集度、密度もそんな高くなく。
 開けた感じでも、閉じた感じでもなく。


 昨日のセットは、私個人的には、あまり好きじゃないところからもってこられてしまったかな....
 というのが正直な感じ。(一部だけだけど。)
 まあ...今の、自分の音楽への感度が信用できないところがあるので、よくわからないのだけれど。 
 
 ...そんなことを言いつつ、今日一日、頭の中では、ずっと、”また始まるために”が流れていて、
 JCBの他に、もう一本、観ておきたいなー、とか、考えたりしていました。
 昨夜以上に盛り上がったりしなくていいから、もう少しじっくり、焼き付けたいというか。

 なんか、バインに対して、ちょっとからくちな自分。
 こういうのも、天の邪鬼、って言うんだろうか?


”超える”