映画館で「グランドブタペスト〜」と「プリズナー」を観てきました。
「グランド〜」はW.アンダーソンのなかではすごく観やすいわかりやすい作品
でした。平日昼間なのにほぼ満員で、宣伝が成功してるなーという感じ。
フライヤーや予告編見ただけでかわいい映画だというのはわかりますが、実際、
至るところに拘わりがあり、かわいいなああ、センスいいわー、気持ちいい
構図〜、文句ない、っていう映像だし、なんとも言えない間とか表情、テンポ
は変わらずで、すごく楽しめました。そして今回の映画は、逃亡劇的な面白さ
と関係の温かみみたいなものも伝わりやすかった。主人公役のレイフ〜は素晴
らしく監督の出したいだろう雰囲気を出していて、バッチリでした。ロビーボ
ーイもよかった。大好きなB.マーレイやJ.シュワルツマンなど常連さんはじめ、
ほんとに豪勢な俳優陣でしたが、みなさんあの監督の映画の雰囲気によくはま
っていたと思います。二回観ました。
 「プリズナーズ」は、J.ギレンホールはもともと好きですが、これから来る「複
製された男」のフライヤーがあまりにカッコよすぎて、迷って観なかったけど
こちらもやっぱり観ておこう、と観てきました。娘を誘拐された父が…云々、
という宣伝文句ですが、それ以上になんというか、もう濃い、お腹いっぱいな、
重―い内容、映像です。J.ギレンホール、重い話好きだな…。H.ジャックマン
と二大主役がどういう役割になるのかな…と思ってみていました。たくさん
出てくる人々の、誰が犯人で…みたいなところも面白く見られるし、緊迫感も
あり、残酷だったり気持ち悪かったりする場面も多く、目が離せない映画でし
た。善悪とか宗教とか深いところで、特にアメリカ人とかキリスト教的にいろ
いろ解釈される映画のようですが、私は宗教がないのでそのへんは深く考えま
せん。子をもつ親だったら、というところは想像しますが、だからといって、
その二者で見方が違うでしょう、と言われてもそれも安易では、と思います。
とにかくヘヴィな内容でしたが、観てみてよい映画だと思います。
 レンタルで「キル・ユア・ダーリン」。D.デハーン狙いです。なかなかよかっ
たです。ビートニクの頃の若い作家の卵の青年たちの実話。こういう若く知的
でカッコつけた破滅的な男の子たちの話は好きです。俳優さんたちがカッコい
いし。D.デハーンはヤバイ。役にぴったり。ああいう濃い顔はタイプではない
のだけれど、色気というか、目(色が薄いのがいい)の力というか…がやはり
すごい。スーツとか決めた格好もいいのですが、ただのシャツとセーターと
パンツみたいな姿があんなにカッコいい人は最近見ません。映画ですが、男の
子同士でああなっちゃうのもちょっとわかる感じです。
 Wow〜で「ブエノスアイレス」をやってました。大好きな映画の一つです。
すごくワクワクして観れた「恋する惑星」は今観るとちょっと狙い過ぎな感じ
にも見えますが、「ブエノス〜」は映像も好きだけど、ほんとに切ない。トニー・
レオンだからこそか…?やっぱり大好きです。
 そういえば、J.ギレンホールの姉のマギー〜も好きなのです。あまり綺麗に
見えないこともありますが、センスがいいというか。映画じゃないですが、
先日Wow〜で観たトニー賞授賞式のプレゼンターの時も衣装や髪型が一番素敵
でした。このトニー賞授賞式でのいくつかのパフォーマンスがありましたが、
「ヘドウィグ〜」と「ア・ジェントルマンズ・ガイド〜」がとてもよかったです。
7月にダイジェスト放送あり。


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(こういう人がいいと言ってJulianがいいというのは自分でも不思議だと思う。)