土曜の夜、仕事から帰ると、Wow〜で、ずっと見てみたかった「かもめ食堂」。
ほんとに単純だが、見ているうちに、ぱりぱり海苔の塩味のおにぎりが食べたくなり、見ながら作って食べる。
ゆるやかで、いい雰囲気の作品だった。ついなんとなく何回も見てしまいそうな感じ。
原作は読んでいない。恥ずかしながら、群さんのものだと知らなかった...。
群さんの本は、ずっと以前、たて続けに読み漁っていた頃があったけど、
だんだんと、多作すぎるんじゃ?とか、なんとなく下世話な雰囲気がしてきて、まったく読まなくなっていた。
こういう穏やかな生活感の薄いものも書くんだなあ、という感じ。
そんなせいか、とくに原作が読みたくはならない。私的には、この映像作品で完結していいと思う。
私自身は、ああいう女性同士の関係性は好きなので、すごく見ていて楽だった。ある意味理想。
きちんとした、凛とした、食もからだも思考もシンプルに大切にする生活も、いつかは...、と思う。
現実には、いろいろな意味でああはいかないんじゃないか、とか思わないではないけれど、
そういうことを考えなくてもいいんじゃないかと思う。
みんないい人で、映像もふつうにきれいで、すっきり気持ちよく見られるものがあってもいいと思う。
今さらだけど、小林聡美さんはきれい。ああいう身体はうつくしいと思う。にじみ出てくるものか?
あと、もたいさんの声のトーン、話し方がとてもよかった。落ち着く。
...ただ、すごく古臭い感覚のような気がするけれど、
”映画”というと、私的には、もっと、起承転結、とまでは言わないけれど、
もっとストーリー性があったり、わくわくするようなもの(楽しいだけでなく)のようなイメージがあり、
こういうものを”映画”というのは、なんとなーく少しだけひっかかりがある。
そう言葉にしてしまうと、こういう感じでいいと思うものもたくさんあるよなあ、と考え付き、
やっぱり、たしかにそれも映画なんだよなー、とか思うけど。