昨日感想を書いた「魂..!」だが、よく見てみたら、完全に最後まで読み終わっていなかった...。
主人公が夫と自分のことについて語る部分までいっていなかった。
まあ、それでも感想は書けたということで...いいのか...。
最後まで見て、新聞の連載小説だったことを知りました。
桐野さんは、この作品を、主人公夫婦のような人々に読んでもらいたかったのかな、と思いました。
夫に先立たれた後の主婦の自立、みたいな括り方を私はしたくなかったし
(もちろん、そのようなことが内容の上で大事なことだとは思いますが)、
自分的に、登場人物の気持ちをいちばんよく想像して読めた部分が、
主人公の、夫の恋愛相手とのやりとりの部分や、その相手に対する気持ちの部分だったので、
そこについての感想がおもになりました。
あとがきにある、ご本人が言ったという、ブラック桐野、ホワイト桐野、という分け方はおもしろい。
「玉蘭」とか「光源」はどっちなのかな?と考えたり。


昨日触れた「魂..!」も、同じく大島さんの作品も、
偶然、ここ最近映画になっていたり、これからなる作品だということに、後で気づく。
私は、大島さんの猫関係の作品は、好きなことは好きだが、
大島さんがそういう作品でばかり取り上げられる状況はあまり好きじゃない。
じゃあどういうふうに取り上げられればいいかって言うと、わからないけど。
好きな作品だらけだし、それらのどういうところがどう好きなのかを簡単には言い切れないし
(自分できちんと分析できていない)、
そういう好きなところが一般的に取り上げられるのがいいかどうかもわからないけれど。