フラガール」。
最近、共通の映画の話ができることに気づいた職場の同僚に借りた。
こういう映画を、素直に好き、とは言えないところのある私ですが、純粋に面白かった。
これは、人と一緒には見られない映画。かなりぼろ泣きしました。
深い思いにじわっととか、なんとも言えない切なさに、とかではなく、わかりやすく泣けました。


ハワイアンセンターは、私は小さい頃に2回くらい行ったことがあり、フラも実際見たことがあったので、
あの場所が、炭鉱からあんなふうな背景をもってできたところだと知ってちょっとした感慨があった。
また、祖父母の実家が東北方面なので、東北弁も馴染みがあったのだけれど、
女優さんたち、台詞の多い蒼井ゆうちゃんも、かなり東北弁いけてたんじゃないかと思った。
お笑いの女の人(あまり興味ないのでよく知らない)が出てたのが話題だったみたいだけれど、
事務員役の女の人や、冨士純子とか、引っ越してしまう女の子とか、女優さんは皆よかったと思う。
冨士さんは、それまで何の疑いもなく炭鉱の町の女としての生き方をしていたけれど、
ちょうど炭鉱の町が変わっていく時に、若い娘たちのみる夢や、
とにかくそこで生活していかなければならないと生き方を変えようとする人を理解していく
炭鉱の町の女の人を、とてもよく演じていたと思う。
全体的に見ていて感動できるのは、たぶん、女優さんたちが、
ほんとにフラを踊れない状態から踊れるようになる間の気持ちや現場の空気の高まりみたいなものが、
画面に出ているからではないかと思う。
実際、フラのシーンでは、ゆうちゃんはバレエができるということもあるだろうけれど、
女優さんたちのほとんどが、ほんとにできないところからやったのかと考えると、すごいものがありました。

松雪さんもゆうちゃんも華がある人だし、松雪さんの衣装が色もありすごくお洒落だったし、
フラの華やかなシーンも多かったせいか、映像が安っぽくない感じでよかった。
また、この映画も、どういうところからこの企画が考え付いたのだろうと考えてしまった。
フラから?ハワイアンセンター?常磐炭鉱?そのへんを知りたくなってしまう。


もう一本は「間宮兄弟」。随所におもしろいところはあったが、あまり好きじゃない。