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・「サン・ジャックへの道」
よく借りる同僚から借りて観た。
兄弟全員で仏からスペインのサンジャックまで歩いて巡礼の旅をすることが
母の遺産相続の条件だということで、巡礼に参加することになった3兄弟。
いがみ合い、罵り合いばかりしている長男のピエールと妹クララ、アルコール依存の弟クロード。
その他、巡礼の案内人等、総勢9人で巡礼の旅をする。
少し前に見たNHKの巡礼もののドラマもよかったし、
自分とは程遠いような気もするものの、けっこう自分は巡礼というものに惹かれているのだと思う。
自分の思い通りにならない生活、体力的にきびしい旅、合わない人々と一緒にいる時間、
全部、嫌だ。でも、そういう中で生活することで何かが変わるかも、という考え方に
自分でも、けっ、と思いながらも、何か期待のようなものがあるようだ。しないけど。
巡礼の旅の途中の自然、各巡礼地の建物などを見ながら、
けっこう自分が旅をしているような気分にもなれたりした。
好きな女の子と山歩きできると思って参加した青年に言いくるめられて、
イスラムのメッカに行けると思って参加した字の読めない青年がすごくいい存在感。
その彼と、教師であるクララとの関りに純粋に涙腺をやられたり、
知的で訳ありそうな女性の男性との関り方を観て、ああこういう人いるよな、と思ったり、
けっこう笑えるようなエピソードもたくさんあったりで、なかなか面白かった。
途中で挟まれる、それぞれの人の夢の幻想的な映像も美しくてよかった。
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