・Kooks 3/20 @リキッド
Kooksを好きになったのが遅く、ライブと言えば、サマソニでArctic〜の前に演ったのを
遠めに少し観たことがあるだけだったし、いくつかのライブ映像を見たかぎりでは、
どれもあまりいい感じではなかったのだが、実際のライブはなかなかよかった。


何がいいかと言うと、とにかく、曲のよさが大きい、という感じ。
”曲がいい”って、それは人によって違うから、そう言うのはなあ、と普段は思うけれど、
そんなこと考えなくてもいいわ、と思うくらい、率直にそう感じた。
1st.はほんとに捨て曲がないと思うし、初聴きだった新曲数曲もすごくよかったと思う。
けっこう重めな感じの新曲を2曲くらい演ったが、すごくバンドサウンドな感じで
まとまっていて、また1st.とは違うよさもあった。2nd.も期待できると思う。
あと、個人的には、Kooksの曲は、”Naive”、”Oohla”等、横に引っ張る感じのグルーヴが、
ほんとに気持ちいい。あんまりこういう感じを出せてる若いバンドはいないような気がする。
シンプルな”She Moves〜”、アコースティックの”Seaside”もよかったなー。


Kooksは、実際若いのだけれど、曲も歌もすごく瑞々しい、という感じがする。
甘酸っぱい、もやもやした、切ない感じがする。しかも清潔に。
でも、ギターの彼がその感じをよく表しているのだと思うけれど、
案外、おやじ臭いというか、渋め、ブルージーな感じを目指していて、そういう味もあると思う。
ジャムってるところとか、頑張ってました。
まだ粋がっている段階なのかもしれないけれど、それもまたいい印象。


あと、やっぱり、Vo.のLukeの声、歌い方が好き。
実際にそういう感じで歌っていたが、若い時の、胸をかきむしりたくなるような想い、苛立ち、
それをどうにかして伝えたい、というような想いがすごく伝わってくる。
それを、曲を作る才能のある人が表すと、あのようになるんだろうなあ、と思う。


けっこう男の子や外人さんも多かった。
前方はもちろん若く盛り上がっていたけれど、暴れるライブではなくて、いい盛り上がり方。
後方もしんみりでも激しくもなく、陽性にいい曲を楽しんでる、という感じがしていた。
キレイなブルーのスキニーを履いていた背の高い外人の女の子がすごく可愛くて、印象的でした。

Inside in / Inside Out

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