・「トリノ、24時からの恋人たち」(ネタバレしてます)
Wow~で録画したものを観た。
ストーリー自体は、トリノの街を舞台にした、
ハンバーガーショップで働き冴えない毎日を過ごしているアマンダ、
映画博物館で働き、生活も映画中心で、現実に人と話すことも少ないマルティーノ、
車泥棒で生計をたて、いいかげんで遊び人的な、アマンダの恋人のアンジェロの、
男二人、女一人の三者の恋愛関係の物語。
話題性としては、ストーリーより、監督の映画への思い、映画へのオマージュ、
キートントリュフォーの手法や作品の引用云々...とか、そういうものが大きかったようで、
実際、映像もきれいだし、多くの場面で出てくる映画博物館もとても興味深いし、
映画好きな人には、観ておかないと、という作品かもしれない。
ということで、内容自体は...というように思う人が多いのかもしれないけれど、
私は、案外好きでした。三角関係もドロドロしたものではなくて、変に無機質な感じでもなく。
女の子が、ショートカットで綺麗で、観ているうちにかなり好きになったのだけれど、
この人があまり女女した感じじゃないから、それがよかったのかもしれない。
三角関係の行方も、、映画好きな青年の方が決闘?を申し込んでみたり、
車泥棒の男の方もそうワルイ奴じゃなくて余裕があって、その解決の発想もよかったし、
女の子の結論の出し方、その伝え方も、ちょっと新しい感じで、ちょっと軽くて、わるくない。
最後は、あれ、って感じでちょっと切なくもあったけど、私的に、結末はそれほど大きくない。
そんなに期待して観なかったせいもあってか、けっこういい感じが残った映画でした。