・「ペネロピ」(ちょっとネタバレ)
 同僚に借りて、日曜日に観た。
 ファンタジーな内容ではあるけれども、観始めて少しのところで、
 程度の差があれ、自分のつっかえ棒になっているのもこういうことか....、と、
 何か開眼できそうな感じを一瞬もった(呪いがとける云々のところではない)。
 自分を嫌いなせいで閉じられたところで生きているしかないような気がしていても、
 外に出てしまえば、だめな人にはだめでも、それはそれで受け入れてくれる人も決していなくはない。
 一般的にはあたりまえのようなことだけれども、自分自身の感覚として、そう入ってきた。
 どういうつもりで作られたかはわからないけれども、いい映画になるかも...と思った。
 ペネロピの C.Ricci もいいし、友人役の R.Witherspoon もいい感じだったし、
 マックス役の J.MacAvoy もカッコいい(動画で見た方がいい。映画で観て、初めていいと思った)。
 両親役や記者役の役者さんもいい感じだったし、セットも可愛いし、映像の色合いも好きだし。
 でも、何かが...、私的に、足りない?真ん中からそれてしまったような?しっくり来ない?ものが残った。
 えらそうに言えば、ツメが甘いというのか...、小さなところでひっかかりがあるような感じ。
 マスコミに出ようと思ったところなど、どうしてそういう心持ちになったのか、いまいち伝わらないし、
 そのあたりでペネロピ周辺に変化が起きているところで、マックスはそれをどう見ていたのかとか、
 当然描かれていていいと思うところがなかったり。
 全体的にはわるくなかったし、好きな方だけれど、そういうひっかかりがあるので、
 じわじわ残るもの、にはならないみたいです。小さいことをちゃんと描くことも大事なことだなあと思う。