Travis @国際フォーラム 2/27
 端の方でしたが、3列めといういい場所から観ることができました。
 集客はどうなんだろうと思っていましたが、ホールAがしっかり埋まっていました。
 はじめなんとなく音がばらついているような、密度が薄く感じるような気がしましたが、
 だんだん気にならなくなりました。セットリストもかなり満足でした。
 冷静に聴くと、ごく普通のギターバンドなんだなあとは思いますが、
 目には見えないけれども、醸し出されるものが、ほんとにこのバンドは違う、と実感。
 おもにFranの、なのかなあと思うけれど、何というか...人の、(心の)いい状態っていうものが
 ほんとにすごく空気として伝わってきて、こちらの気持ちも大きくなるような気がしました。 
 メンバーの目線やことばや態度が、ほんとに人間的、に、観客に対している、と
 見ていて何度も思いました。
 はじめからそんな感じだったので、この人、下に下りて来て観客全員とハイタッチでもしそうだな、
 とか思っていたら、ほんとに客席に下りて来て、前方の客席の真ん中で一曲歌いました。
 それと、最後には、このホールの設計というか音響のよさを生かしてやってみたいと言って、
 全員でステージ前方に出てきて、マイクなしでギター1本だけで歌ってくれました。
 Selfish Jeanとか、楽しくなるような曲もあったのだけれど、
 私的には、とくに中盤以降、気持ちが震わされてじんわり泣けてきてしまうことが多かった。
 感動とか気持ちの高揚とかそういうものでもなく、うまく言えないのだけれども、
 このライブで感じたのは、幸福感?あたたかさ?そういうのともちょっと違う...
 胸のあたり(自分の世界)がゆるやかにふくらんで大きくなっていくような、とても豊かな感触の実感で、
 こういう次元(レベル)での気持ちよさ、よろこび、豊かさのようなものを感じられるなら、
 嫌なことや辛いものがある世界、それだけが私のすべてではない、と思えるようなものだった。
 自分がそういうものを感じられる、求める世界、次元を大切に思うなら、その方が幸福で、
 現実のことの比重は小さくなるというか。
 現実を見ないでそっちの世界だけにいればいい、というのではないのだけれども。 
 

Ode to J. Smith

Ode to J. Smith


正直、新譜はもう一歩印象に残らなかったのであまり聴いていなかったのだけれど、改めて聴いてみます。