・Julian C.@Duo 8/31
 出てくる人を前に、あんなに胸?どきどきが高鳴ることはない。
 音楽ももちろん大好きだけれど、何度も言いますがやっぱりJulianはアイドルです。
 始まってから、気がつくとJulianがサングラスをかけていなかったことに大感激した。
 改めて、あの顔を、あの近さで直にはっきりと初めて見た。
 壇上にいたので、そんなに近くではなかったのだけれど、充分でした。

 ギターを支えに立っている黒と赤のイメージの最近の写真で着ているレザージャケット
 (たぶん)。今回は、ライブはあの衣装で通すのかな。
 リキッドのライブでの写真はすでに最近の細身なイメージではなかったけれど、
 この日は、その衣装のせいか、けっこうシャープな感じに見えました。

 時間が短いのは予想通り、もともと曲も短いし、前例もあるし、
 というか、あれでアルバム全曲のようで。あっさり帰るところも、いつも通りだった。
 緩いライブというわけではなかったけれど、
 完璧感、緊張感のないライブはいいと思わない人には、いいと思えなかったかもしれない。
 Stro〜好きで行った人には満足だったと思う。

 リズムを取りたくなるインディーポップなかわいい感じの曲、数曲、
 ドラマティックなシンセが印象的な曲、
 身体が気持ちよく揺れてしまう牧歌的なまったりした曲、
 3rd.に入っているっぽいギターと歌が畳みかけるような曲、
 不協和に感じるような変に面白いギターの間奏、
 情感たっぷりに歌い上げる曲など、
 全体にはポップな印象だったのだけれど、けっこういろいろな曲調があったような。

 ...というような感想はいろいろあるし、いろいろ言われているけれど、
 Julianがインタヴューで自分で言っていた言葉が一番しっくりくるのかも。
 ”I'm trying to capture the catchiness of modern music but at the same    time the power and seriousness of classical music and older music”.
 
 もともと私は、Stro〜は、シンプルなアンサンブルがお洒落でクールで好きなのだけれど
 (特に1st.が、私的にはある分野としてあれが完璧と思ってしまう)、
 わかりやすいポップミュージックを追っているところ、その中に湿っぽくならないセンチメンタルな
 部分を案外てらいなく出しているところもいいと思う。
 今回は、そういう部分もありながら、さらにJulian個人のバラエティの幅を
 見せてくれているのだと思う。


 Julianの、冷めてなく、でも必死でもない(ように見える)、
 音楽に対してや生き方へのそういうバランス、立ち位置にも、とても惹かれてしまうのです。
 現場での音楽に対しての細かいこだわりは通していそうだけれど、
 ほのぼの淡々とした雰囲気は、人を拒否もしない、人に侵入もしない、主張を押付けもしない、
 でも動じない、というような...、Julianは、そういう人に見えるところが、魅力的です。
 そして、もちろんあの声は...たまりません。
 ...という、好きな気持ち全開の、ライブも離れた感想でした。


 好きな人と好きな音楽に触れていられたら幸せだ、と改めて思う(現実的でなくても)。
 Julianを観ていたり、好きなことだけして生きていたい。と、シンプルな欲求を感じる。
 そういう実感で、そんなことはありえない、できないんだけどね、ということを改めて思える。


あくびものんびり。