もう水曜日のことなんだな...。雨だし、気分が下降気味な休みの日だったし、
 今回あまりアルバムを聴いていなくて、聴いていかないと...と思いつつも
 Julianのアルバムを聴いてたりして、あやうく行かないことにしてしまいそうな気分だった。
 でも行ってよかった。

 ・バイン@赤坂ブリッツ 11/11
 田中くんは痩せているような、でもむくんでいるような顔な気がした。
 何故か、二曲目の西川さんのギターですでに急に泣けてきた。
 田中くんはわざと盛り上げないような態度だったが、やたら客席と目を合わせていて、
 案外そういうのが苦手な日だったからそうしてたのか?、お客さんに何かもらいたかったのか、
 ...とか、ちょっと考えてしまった。機嫌がわるいということは全然なかったけれど、
 あまりほんとに笑った笑顔はなくて、最後の「Fly」でやっと見られたような気がした。
 田中くんのギターがより存在感をましているなあと思って聴いていたが、 
 曲によってはかなり鼻声で、そう思うと、よく声出してるよな、だいぶ鍛えられている
 声だよな、歌もとても力があるよな、とも思って聴いていた。


 「Pity...」は、アルバムで聴いていると、前奏があまり暗くて落込むからやめてほしい感じで
 聴いていたが、ライブではそうでもなかった。
 今思うとすごくよかったのは「Turd & swine」かな。「vex」もアルバムではそうでもなかったけれど
 ライブではよかった。「疾走」はよかったけど、「Blue〜」と続くのはどうかと思いました。
 「Darlin'〜」「NOS」はアレンジもかっこよく、やっぱり好きだなと思った。「Core」も。
 大好きな「小宇宙」〜「指先」は泣けてしかたなかった。「フラクタル」も。
 パーマネンツの時の田中くんは、なんだかすごく胸板が薄いのに厚く見えるような、
 ちょっと逞しい青年ぽく存在している雰囲気がありました。何故かわからないけれど。
 私としては前日の「遠くの君へ」も聴きたかったけれど。


 全体としては、メロウでもなく、エモぽく走る感じでもなく、サイケで溺れるようでもなく、
 「その未来」のピークの頃のような切ない感じでもなく、ブルースやカントリーなアレンジが
 ちょっと男っぽく聞こえ、地が固まっているような?雰囲気があった気がしました。
 焦燥感を落ち着かせていて、でもその分さびしく、底の方で静かに人を求めてくるような、
 そんな感じもした。
 ものすごく感動するとかではないけれど、しっかりと何かを投げられて受け取れたような、 
 胸のあたりに何かいろいろな想像や想いが静かに残ったようなライブだった。
 そして、最近の自分が特にそうなのだけれど、やっぱりバインはライブで曲を聴かないと
 アルバムもはまれないところがある。
 普通に言っている、やっぱりライブがいいよね、...っていうのとはちょっと違っていて
 (違っていないのかもしれないけれど、自分的に単純にそう言うのとは違う)、
 アルバムを聴いていて曲のよさとか自分的な好き度がもし満足しきれていなくても、
 その曲をライブで聴いている時の音の世界の満足度、信頼感みたいなものがすごく高いので、
 そこで自分の中に残った豊かさみたいなものが、曲をさらに深めてくれる気がします。
 もちろん、アルバムオンリーで聴いているのがよくないというわけではないですが。
 次のzeppが楽しみになりました。
 あ、今回のグッズはけっこう自分的に好きで、なんと、勢いでTシャツを買ってしまいました。
 たぶんグッズ買うのは初めてだな。ほんと勢い。たぶん家でか上着を着てしか着ないけど
 (どうして最後にこう落とすかな、自分、て感じですね)。


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