土曜日のAXのライブは、出かけたくなくて、ほんとにどうしようかと思ったが、ぎりぎり4時半
 くらいに近くのコンビニでチケットを引き出し、なんとか行けたという感じ。
 思い込みも多いかもしれない感想です。

Mew @渋谷AX 2/20
 まず、AXがすごい満員状態で、Mewってこんなに人気があるんだ、と再認識しました。
 真ん中にヨーナス、ドラムは左端、ギターが右側、サポートのベースとキーボードが後側高段で、
 後ろの大きなスクリーンの他に、ヨーナスの左側奥と右側に前後ずらして小さなスクリーンが二つ。
 きっと、これもすべて、(おそらくおもにヨーナスが)光や画像を含めて客席から見られることを
 よく考えた上での配置なんだろうなと思えるような、そういうこだわりを全体から感じました。

 ヨーナスの声は、始めはあまり調子がよくないような、いまいちすっきりしない感じでした。
 新譜の2曲目をやったあたりから聴いていて気持ちよくなってきたけれど、その後少し戻って
 しまう曲もありました。
 ヨーナスの目線は...、以前ほど上目使いではなく客席を見据えているような感じもしたけれど、
 でもやっぱり物言いたげな、気持ちをくすぐられるような感じで、こういうのがたまらない人も
 いるんだろうなあと思って見ていました。

 選曲はどのアルバムからもライブ映えするような聴きたい曲をやってくれた感じで満足でした。
 私的には、全体的にはライブの完成度は前回の単独(確かO-East)の方が高かったような
 ストイックに圧倒される感じがあったような気がしましたが、それでも、重い音と美しい音が両方
 降り注いでくるような気持ちよさは十分ありました。
 改めて、私がMewらしく気持ちいいと思う音は、ドラムとベースが太く下で支えているから、
 ただ美しすぎるような崇高な感じにだけなってしまうようなものにならないところなのかなと
 思いました。特にドラムは、個性的に目立つ訳ではないけれども、あのMewの曲が求めているものに
 よく応えられているな、と思いました。好きです、あのドラム、人も。

 映像は、以前からいつも使われていましたが、私的には、今回のライブが今までで一番音楽とともに
 目と気持ちに入ってきました。ちょっとグロテスクなような怪しいような(でもコミカルでもある)
 動物たちの顔や動き、ああいう映像は、いつもヨーナスの頭の中に頭に浮かんでいるものなんだろう
 と思います。あれを見ていて何故自分に気持ちいいような感触があるかを考えていましたが、
 私も寝る前などに目を瞑るといろいろな邪悪な顔が次々と浮かんでは消えることがある、
 そういうものを映像化してくれている感じがして、懐かしいような安心するような感じがするのかな
 と思いました。

 みなが期待している曲では終わりませんでしたが、いつもあれを期待されてもバンドとしては
 ちょっと面白くないのではないかなあと思ったので、私的には、あれでいいんじゃないかと
 思いました。二日目はやったみたいですけど。