Wow〜で「ヴィンセントは〜」を観た。日本未公開。ドイツでは大ヒットしたらしい。
療養施設で暮らすトゥレット症候群の主人公、拒食症の女の子、強迫の男子の3人の、そして主人公の
父と施設の女性医師の二組のロードムービー。宣伝文句だけだとあまり観る気がしない部類だが、
予告編の映像も音楽もけっこう明るい感じだったので観てみたら、思いのほかよかった。
主人公の役者が脚本を書いているが、トゥレットの症状もリアル(たぶん)だし、この人の持ち込みの
映画かな?。そういう部分もありなせいか、なんだか観やすい映画です。音楽も軽妙で合っているし、
映像の色や構図も何気なくだがセンスがあるというか、ロードムービーならではの風景もきれいに撮っ
ているし、会話も面白い。一度めに観た後は、最後のカットの後、急に泣けてきてしまった。もう一度
観てみても、少しあとにじわっときた。自分自身のだけでなく、周りの人同士の温かい交流を見ること
が精神衛生にいいのだろうと思った映画。Wow〜さん、がんばっている。7月に再放送あり。


(字幕はWow〜の方がいいかな〜)


 同じくWow〜で「わたしを離さないで」も観ました。すごく観たかったのに、案外観ようとすると気力
が要るタイプの映画。原作を読んでいないと、そういうことか…という重い内容ですが、曇った風景
からだけではない、独特な静かな空気感?間?みたいなものをすごく感じる映画です。役者さんたちも
抑えた演技がいい感じでした。


 そういえば、映画じゃなく前回書いた「ダンディ2〜」でトニー・カーティスのよさを再確認し、
ちょうどWow〜で「お熱いのがお好き」をやっていたりもしたので数本古い映画を観たのだが、
若い頃はちょっとイヤな奴ふうで、改めて、「ダンディ2〜」の頃のトニー〜が一番好きだと思いました。
表情も生き生きして楽しそうで、この作品はほんとに楽しかったのかも。共演のロジャー・ムーアとも
この作品でほんとうに仲良くなったということで、観ていると、トニーがロジャーにすすんで腕を組ん
でいったりしていて、ほんとに仲良さそうなのが伝わります。あと、ロジャー〜はほんとに育ちがいい
のか、ちょっとした仕草などでほんとに女性の扱いとかダンディな感じが出ていて、素敵です。
全部終わって、一本だけ録画失敗したのがショックですが、時々観直して楽しんでます。