「レ・ミゼ〜」、「もうひとりのシェイクスピア」を観た。
前者は、ミュージカルは苦手なので心配ではあったけれど、周囲の評判がここまでよければ、と思って
観た。同僚のなかで唯一映画の趣味の合う人に聞いたら、“んー、誰か好きな俳優でもいれば…”、
“逆に歌でよかったのかも…”と言っていた。さらに今日、好き嫌いをはっきり言える友人に聞いて
みたら、“もともと原作が好きじゃないけどミュージカルに行ってやっぱりだったのに、また行ってしま
った…、でも満腹感はあったし、大作だよね”、と言われた。要するに、これに感動できない私って…、
という言い訳を先にしたわけです。わるくない。ほんと大作でしっかり作ってあるし、どの人も演技は
よかったと思うし、アン・〜が身をやつすあたりや、ジャン・バルジャンの最後の娘とのシーンでは
ちょっとうるっときたけれども、一番思ったのは、革命家の若者たち役がカッコいい子が多いじゃん、
てところだった(しかも娘の恋人役より熱い方の赤いジャケットの方、それと名前は出ないけれども
何かの作品で観たことのある誰か)。あと、ヒュー〜が熱演で、おお、と思いました。しかし、やっぱり、
セリフなら数秒で済むところや表情から想像するような想いを歌にされると時間がかかりすぎて、私に
はまどろっこしいのかもしれない、でも逆に、同僚の言うように歌でよかったのかもしれないとも思う。



「もうひとりの〜」はよかった。あまり期待せずに行ったせいか?これは観ていい映画だと思います。
家に帰り少し背景をよく知ったので、もう一度行こうかと思っています。シェイクスピア別人説が後半には
なるほどと思えるような、当時の王宮内の人間関係と、それぞれの人の思いや立場での生き方がまさに
ドラマティックに描かれてます。衣装やセットも重厚で美しく、全体的に信頼感、興味をもって観て
いられるし、歴史上の人々の世界や心の中ではこういうことがあったのか…と共感できるような感じで、
集中して観られました。私的にすぐに名前を言えるような人は出ていませんでしたが、俳優さんたちも
みなよかったし、映像もきれいでした。この監督さんの今までの作品はあまり好みではなかったのです
が、いろいろなものを撮れる方なんでしょうか。
私は見ないで行きましたが、微妙なところをなくしてまとめた予告編とか観ない方がいいかも。