「マイ・マザー」を観てきました。「〜ロランス」がよかったので。グザヴィエ・
ドランが17歳で脚本を書き19歳で監督をした最初の作品。少年の母への複雑な
思いを描いた作品なので、大人の私としては「〜ロランス」のような共感ではなく
客観的な見方をしてしまいましたが、とてもよかった。若い時の作品なのに冷静さ
があり変な青さを感じないし(いい大人の作品でも感じることがある)、やはり
映像、色彩のセンスもあり、ありきたりの言葉や展開でもない。コミュニケーショ
ンの問題としては冷静に考えてしまう部分がありましたが、監督・主演である人の
思い?、人や問題への向き合い方の真剣さを感じ、人(特に若い)はこんなに複雑
な思いを抱えているのに、それが伝わらないような行動をとってしまう…と、人間
関係(特に親子)のむずかしさを思いました。単純でもあるように思えるけれど。
グザヴィエ〜は人としても製作者としても誠実で信頼できる人なのではないかと
思えます(2本観て)。彼は主演もしてますが、美形でもあるし、いい感じで、
近くにいて好きになりそうなタイプ(まだ24歳ですが)。友人役の俳優さんも
かわいかった。他の俳優さんたちもみなよかったです。日曜日にWow〜で、彼が
2本めに撮った作品が放送されるので楽しみです(公開は2月)。最新作も観たい。