せっかく外に出る時はできるだけ映画を観たいと思っていますが、前売り
券を買ってあるのに終了が近いものがあったので、2本観てきました。
「シンプル・シモン」。面白かった。俳優さんもよいし、映像もかわいいし、
アスペ〜がどうとかいうとちょっと面倒な映画の場合もありますが(失礼)、
ユーモアもあって笑えるし、ちょっとファンタジックな感じもあり、くすぐったい
ようなやさしい気持ちになれる映画でした。まあ、ちょっとやばいな、と
思ったのは、「アスペだから」と公言してる世間に馴染みにくいシモンの行動や
物や人の見え方(映像のつくり方)が、けっこう観ていてストンと落ちるなと
いうか、けっこうわかるな、と感じたこと。まあいいけど。他の登場人物たち
も妙に福祉的?じゃなくて、でもやさしい。いい感じの好みの映画でした。
 その後二本立て(じゃないけど)で「ダーク・ブラッド」。大好きだったRiver
Phoenixの遺作。未完のためナレーションで補われているところあり。「シン
プル〜」と対極というか…、不条理劇的というか…観ていて自分がそこにいて
追い詰められるような気持ちになる映画。ロケーションが砂漠でありかつて
核実験が行われていた場所というのもある。いい人、ヒーローがいて…みたい
な映画では全然なく、狂気や正しくなさが暑苦しいけれども何かが重く残る。
 レンタルのカードの期限更新をしたので「クロニクル」を借りて観ました。
デーン・デハーン出世作。確かに20代で初長編作という監督にしてはすごく
よく出来ているのでは。序盤はドキュメンタリー風で、デハーンもそれ以外の
俳優さんたちもすごく普通の高校生っぽくてうまい。アメリカの高校生知らな
いですが、リアルと感じます。超能力的な映像も不自然でなく面白いし、それ
を得ていく男の子たちの生活を、ただの超能力映画にならなく描けていると思
います。後半かなりアクション的に激しくなるところもありますが、そこも
うまくて、バランスがよいので、監督がこの後に大作を任されたのも納得です。


 この冬〜春、家にいる時間が多くてほんとに海外ドラマを観っぱなしな感じ
でした。あとはTVはNHKしか観てないし。俳優さんでも日本人では好きな人は
いなく、「クリミナル〜」の Matthew Gray Gubler が服装のセンスとか含め
大好きで、「CSI NY」の Carmine Giovinazzo と「シェイムレス」の Jeremy
Allen White がけっこう好きで、他にはあまり興味なかったのですが、
最近、「恋するインターン」の Michael Rady、「ニュースルーム」のJohn
Howard Gallagher, Jr.はなんとなくいいんじゃない?と思います。あとカッコ
イイという感じではないけど「ナースジャッキー」の警官役の Adam Ferrar も
いい人そうだなあと思います。連続ドラマってずっと観るので、映画より俳優
さんに気持ちが入りやすい気がしますが、最近の私の気が多いのか、こもって
いて海外ドラマ(おもにWow〜)観すぎなのか…。