映画館で「her/〜」、Wow〜やレンタルで「グランド・イルージョン」、
「アップサイドダウン」、「ウルフ・オブ〜」、「なんちゃって家族」、
「NY結婚協奏曲」、「オズ〜はじまりの〜」、「建築学概論」、「舟を編む
などなどたくさん観ています。最近、レンタルもよく手を出してしまいます。
「ウルフ〜」は、ほんとにテンションの高い、私のような人生と対極の、お金
と人と性とスリルに満ちた人の話で、圧倒されます。主人公の人の話力が凄い。
それをきっちり演じているディカプリオも凄い。長いので終盤ちょっと疲れて
きますが、あの長さのあのテンションの話を撮れるのも演じられるのも凄い。
「グランド〜」は、J.アイゼンバーグが気になって観ました。髪型がいい感じ
に伸びてカッコよくなっています。あの滑舌のよさは頭がいい感じで好きです。
時により疲れてイヤですが。マーク・ラファロも好きな役者さんです。ただ
後半のあの話のもっていきようは、ちょっとうーん?という感じです。
「アップサイド〜」は、映像の綺麗さの映画。アシンメトリーな世界を美しく
描いています。色合いもキレイ。あと、J.スタージェスがすごくカワイイ。
キルスティン〜の表情、存在感がかもし出す不安定さや危うい感じは、誰にも
出せない感じがするし、こちらにも嫌なくらい伝わります。細かい設定とかを
あまり考えないで映像の美しさ、ファンタジックな雰囲気を楽しめばよいかと
思います。
「オズ〜」は魔法使いもののファンタジーではありますが、主人公の奇術師が
けっこう自己中で尊大で、それを踏まえて魔法使いや周りも彼に接して話も進
んでいくという、けっこう率直な?展開でもあります。同じくサム・ライミ
スパイダーマン」が人間的なのと同じでしょうか。もちろんディズニーです
ので映像もきれいです。脇役たちの存在感がかわいい。私はこういう類のも
案外好きです。最近、魔法使いのセリフが「あらまぁ…」と訳されるのが気に
入っています。これだったか「マレフィ〜」だったか?
「舟を〜」は、静かないい映画とは思いますが、ヒットしたと聞きますが
辞書作りの話がそんなにウケたのが不思議です。役者さんたちはそれぞれに
よかったとは思いますが、宮崎あおいちゃんは、もうああいう役はいいんじゃ
ないでしょうか。
建築学〜」は、まあよくある韓国物でもありますが、登場人物のタイプ的に
はわりと好きな感じでした。
「her/〜」は、自分に近い、という感じをもつ人もけっこういるのではないか
と思いますが、私もそう思います。でも…とても好きだけれど…、面白い!と
大絶賛するような映画とも違い、切ない、とかはっきり言葉にするのも、感覚
で感じたものが変わってしまう気になるような、曖昧な身体の感じたままに
とっておきたいような、感触が残っています。もう少し感じるためにもう一度
観ようと思っています。
最近、映画について書いていることがほんとに多い。家で無為に過ごしている
ことにならないように何かするのも、映画を観るのが一番楽だからです。
私は、舞台より映画が好きみたいです。生の人をその場でその時に直接感じる
芝居は、感動もするけど妙に冷めて観てしまうこともけっこうあったりします。
それに、舞台全体が見えてしまうよりも、切り取られた空間、枠の中で見る方
が好きみたいです。


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