「FRANK」と「悪童日記」を観ました。「FRANK」は、“決してかぶりものを脱が
ない奇妙な男“の話みたいに宣伝されていますが、私的には、ちょっと問題を抱
えたクセのある人たちがバンド(音楽)をやる話、だと思いました。FRANKが感情
移入できるほど描かれていないし。音楽が好きな人は、バンド活動や音源作り
の過程などがみえて面白がれると思いますが、そうでない人は少し退屈かも。
「悪童〜」は、まず双子の少年が美しい。この双子さん探しに苦労して時間を
かけたらしいですが、それが功を奏し、育ちのいい感じから逞しくなっていく
過程、賢くストイックな感じがうまく出ていて、すごくいいと思いました。周り
を固める俳優さんたちもうまく、寒々しい背景の中での状況の厳しさ、二人の
痛々しさが淡々と描かれ、ずっと緊張感をもって観られました。