「ララ..」、「彼らが本気で…」、「愚行録」、「雨の日は…」(2回め)
を観ました。やはり「雨の日は…」はすごく好きです。ところどころで
それぞれの役の感情描写、表情に微妙に気持ちがとまり、ぐっと来る。
「彼らが…」もとてもよかった。この監督は、「かもめ〜」は好きだっ
たが、その後こうして同じようなものばかり作っていくのだろうか…、
と思って敬遠していたが、これはよかったと思います。「ララ…」は
予想通りそんなにでもなかったですが、終盤で印象がぐっとよくなりま
した。まあ…雰囲気ですね。「愚行〜」は、まあ面白かったですが、
原作から省かれている部分があるせいかもしれないですが、ちょっと
不自然に感じるところがあったり、繋げ過ぎ、詰め過ぎでは?と思っ
たり、あまり気持ちに響くものではなかったです。TVで「ヒメア〜」
を観ましたが、なかなかよかったです。原作は読んでいませんが、原作
と違うというラスト、私はわるくなかったです。最後のセリフが残って
しまいます。


追加:
「ヒメア〜」をよかったと言い、あのラストがわるくないと思う気持ちを
少し説明したい気持ちがあるので書き足します(ネタバレあり)。
ああいう悲惨な事件を起こすような人になるには、資質も関係ある場合が
あるとも思うし、いじめとの因果関係とか想像できない方が作品としては
面白いのかもしれないけれども、私は単純な人間なので、映画のラストの
ようなわかりやすさの方がほっとします。あのようなひどく辛い目にあい、
心が壊されればあのようなことにもつながるのだというような捉え方が、
合っているとは言い切れないにしても、可能性はあると思います。許され
る行動ではないけれども。最後の、「お母さん、麦茶〜」という明るい声
が、とても悲しく残ってしかたない。