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・「リトル・チルドレン」
Wow~で観た。
よくあるような話でもあり、ちょっと不思議な描き方の映画でもある。
ケイト・ウィンスレットが演じる、大学出で生活には何の不自由もないが、
毎日〜、子どもを連れていく公園での主婦同士のおしゃべりにはうんざりな主婦をはじめ、
ある町に暮らす、普通に見える、とくに不幸せそうでもない大人たちが、
実はそれぞれ、日常に常々不満を隠し持っていたり、過去に問題を抱えていたりする。
その町に、小児性愛の犯罪者の男が帰ってきて、母と暮らし始め、周囲は騒ぎになる。
そんな暮らしの中で、現実から離れようと行動化したり、欲望に忠実になってしまうことで、
不倫、暴力沙汰、などなど、それぞれが絡み合ったドラマが起こるが...(という群像劇風)。
ケイトと、しっかり者の奥さんの下で司法試験受験勉強中の男との情事が
これでもか、っていう感じで汗だらけで下世話な感じに描かれていたり、
それらをあまりシリアスに描いていなく、見ていて、あーあーあー...みたいな気になる。
それは、みんなそんなもんだよ、みんな実は少し変で、でも、それでもそんなもんだよ...、
っていう視点で描いているからだろうか。
それぞれのファンタジーは持っていてかまわない、でも犯罪にならないようにね、
行動化してみるのもわるくはないけど、ファンタジーはファンタジーだから幸せで、
現実の生活が不幸になってはしようもないからね
(治療の必要のある人もいるだろうけどね)、ってことか、と思う。
けっして、現状をありがたく思い精一杯生きなさい、みたいな説教臭さは感じない。
それとも、ひょっとしたら、もっと真面目に観るべき映画なんだろうか?
ケイト〜が、最近、あまりイケテない女性役を多くやるのは、わるくない、と思う。