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9月くらいに日記をしばらく書かなかったときに観ていたDVDやTV番組の簡単な感想。
・「ミス・ポター」
ポターが後年住んでいた英国の田園風景がとても美しい。その映像だけでもいい感じ。
平凡なつくりのような感じだけれど、こういう淡々と観られる映画も普通によいです。
レネー・ゼルウィガーは、ふくよかな昔っぽいような顔が、好きとかどうとかでなく、
なんとなく普通の女優さんと違っていて気になり、出ている作品もなんとなく観てみたいと思う。
ポターが結婚したことも、結婚したことでなく、そのことで穏やかな暮らしを手に入れたことが、
彼女にとってよかったんだろうなあ、と思う。
・「サッドヴァケイション」
序盤、映像を観ていて、独特の日本ぽい湿っぽさと暗さに、なんて暗い映画なんだ...と
観るのをやめようかと思ったくらいだった。
ほんとに日常的〜な会話を長く使うのもあまり好きじゃないし。でも、観ていくうちに、
石田えりのほんとに言いようもないくらいの女の凄み、したたかさみたいなものに
ちょっとうたれた。私には理解できないもの。これも好き嫌いではなく。
その旦那さんとの関係とか、描かれるさまざまな人間関係が、濃くて、現実的で、
でもわるいものばかりでないと思えるような、ちょっと自分の中に残るような作品だった。
好き...とは言えないような感じなのですが。
浅野さんの冷めた下手(したて)に出る感じは、好感度いい感じだが、怖い。
・「魔法にかけられて」
普通〜に楽に観て楽しめる。プリンセスの女優さんが、らし〜い感じでかわいかった。
普通の格好をした作品ではあまり見たくないタイプだけど。
ミュージカルシーンが素晴らしい。特に公園でのところ。
あれを演出したり、制作進行を仕切ったりするのはものすごーく大変だろうなと思った。
・「ゾディアック」
ジェイク・ギレンホールが何故かなんとなく好きなので観た(あまり評判よくないけど姉も好き)。
作品として面白いかというとどうかと思うけれど、そもそも面白く作ろうというより、
むしろ、現実は映画作品にすると面白くならないような、こういうものなんだ、ということを
描きたかったんじゃないかと思うような感じ。そういうのはあっていいというか、嫌いじゃない。
・「ビハインド・ザ・ファッションー モードが誕生するその瞬間」#3
”ディオール〜帝国を継承する3人のクリエイター”
Wow~の番組の再放送。
私は、着るものを考えるのも美しいものも好きだが、先端を行こうと思うタイプではない
(ちょっとそんなことをしてみたいと思う若い頃もありましたが)。
そういう類なので、ファッションショーも、普段まったく着られないものが出てくる、という感じで
あまり興味がなかったのだけれど、これを観て、ちょっと変わりました。
新しいとかファッション業界的にどうとかは全くわかりませんが、私的には、
ガリアーニさんのショーの部分が、ほんとに素晴らしいと思った。美しい。妥協してない感じ。
モデルさん選び、布地選びや装飾、ポージング?、舞台装飾等含め、すべて好みだった。
こういうこだわり方をする人なら、自分が背負っているブランドの名前で普段出す洋服も
妥協はしていないだろう、と思えた点で、ファッションショーの意味がようやくわかった感じ。
12月にまた再放送があるようです。