電車などで、何か活字があるものを持っていないと手持ち無沙汰で不安になるくらいなので、
 いつも何かは読んでいるのだが、何故か本のことは簡単に感想がもてなく、ここにもあまり書かない。
 でも、今、音楽もまあまあ聴いて、映画(おもにWow〜やDVD)も観てはいるが、
 なんとなく、本を読んでいたい気分で、とくに、「十二国記」(小野不由美さん)を読み返したい気分。 
 映画でも本でも、普通だけどよくできている話(説明しづらい)、みたいなものが好きだが、
 特に今は、変に情緒的で湿っぽいものは嫌だ。
 ファンタジーに分類されるような、こういう感じのものは敬遠していてあまり読まなかったのだが、
 遅ればせながら読んでみたら、とても面白くて、長いシリーズ物だけれど、ハマって読みました。
 思ったよりもずっと、登場人物の人間的な部分がよく描かれていて、面白かった。
 歴史物?としてもよく考えられて作られていると思うし、王(統治とか政治とか)とはどういうものか?
 人は自分の立場では何をすべきかなのか、どういうふうに物事を見る目を持つべきなのかとか、
 いろいろなことを考えさせてくれる、でも、やっぱりファンタジーとして面白い、っていう
 素晴らしい作品だと思います。

月の影 影の海(上) (講談社文庫)

月の影 影の海(上) (講談社文庫)