・Julian C.「Phrazes For The Young」
 見てるだけで幸せになれる、あるいは外見が関係あるのかないのかわからないけれど
 声や歌を聴いているだけでも幸せになれる、私のアイドルであるJulianのソロアルバム。
 それ故、冷静な判断はできないと思われますが、そんなに彼に盲目的な私でも、正直、
 すごい感動した!と大絶賛するような大傑作、問題作ではないと思うし、やっぱりこれは
 サイドプロジェクトで、Stro〜の方がなんともくすぐったいくらい大好きです。
 でも、どこまで贔屓目なのかわかりませんが、やっぱり聴いていると、いいアルバムだと
 思う。いい曲はあたりまえ、くらいの期待があるのであまりなんとも思わないけれど、
 これくらいの曲は普通に書けてしまうんだろうなと思えてしまう、平均的なメロディのよさも、
 クラシカルな雰囲気も狙ったというオーソドックスでもあったりサイケな風であったりする
 アレンジも、すごく耳障りがよいです。
 全体にポップな印象があるのは(カントリーぽい曲や地味めな曲、歌い上げるような曲も
 あるのだけれど)、Julianが、工夫は惜しまないけれども、いかにも小難しい音楽を作るのは
 望まないポップソングのライターでありたいからなのかな、と思ったり(でも今回は、案外
 曲も長いし、曲の作りも複雑だったりすると思うんですが)。
 シングルの"11 dimension"は、"12:51"のようで、はじめはポップでキャッチーでむしろ
 信頼できないような感じがするけれども、やっぱりいいな、と思う。
 Stro〜関係には、あまりスロウなものは期待していないんだけれども、
 数回聴いていて一番好きだなと思ったのは、はじめ地味なようだけれど、
 ドラマチックな間奏の部分も伸びのある大らかな声も、スケールの大きな切なさ?や
 優しさを感じさせるような"Glass"。
 それに続いて終わる"Tourist"も渋く切なくよいです。やっぱり彼の声はすごく安心する。
 それから、2曲めの"Right & Left In The Dark"が、普通〜にポップなようでいて、何故か
 何度も聴いていると耳に残ってきます。
 歌詞カードを見ると、どれも内容は案外暗いし、辛らつかもしれない(ポップな"11〜でさえ)。
 お仕着せの言葉ではなく、いつも彼の頭の中にある言葉やイメージ、ストーリーなのだろう
 と感じられる言葉だと思う。
 歌詞から彼の頭の中をきちんと理解するには時間がかかるかもしれない。
 けっこう淡々と聴いていたんだけれども、やっぱり案外いいかも(贔屓目だけど)。
 
 でも...、私にとって、彼くらい見ていて笑えるアイドルもいない...。
 吉井くんや田中くんは、やっぱり哀しみモードや暗さモードの私に訴えてくるのだけれど、
 Julianは、もうくすぐったいような幸せな気分を私にもたらしてくれます。
 米のTVのConan〜showで"11〜"を歌った時の映像がyoutubeから消えてしまったのが残念。
 決めたつもりのポーズは決まってないし、相変わらず踊りは変だし、笑わせてもらいました。
 腰低いし。これは↓、映像動きません。

"Glass"